「有明アリーナ」のアクセスあれこれ

有明アリーナのアクセスについて





有明アリーナのアクセスについて

「有明アリーナ」は2022年8月20日に開業しました。下はアクセスのイメージです(一部バス停留所は割愛しています)。
この他にも、新橋~臨海副都心を結ぶ「東京BRT」が、「有明テニスの森」駅付近に停車するようになりました。なお、2020年東京オリンピックの開催に合わせて整備された新しい交通手段であり、本記事では紹介していません。詳しくは公式サイトをご覧ください。

はやく行くなら「りんかい線

はやく着く・はやく帰るなら「りんかい線」がおすすめです。都心部とのアクセスも良く、一度にたくさんの人が乗ることができます。りんかい線を利用した場合、最寄り駅は

新宿・大崎方面からは
「国際展示場(こくさいてんじじょう)」駅

新木場方面からは
「東雲(しののめ)」です。

  • 都心・各方面とのアクセスが抜群

    言わずと知れた「りんかい線」。新木場〜大崎間を結んでいる他、JR埼京線と直通運転を行っており、各都市からのアクセスは抜群です。所要時間は、池袋から最速29分・新宿から24分です。渋谷・大崎・大井町と経由していくほか、新木場駅でも乗り換えができるので方面を問わずとても便利な路線です。


  • 輸送力◎で素早く帰れる

    りんかい線はすべて10両編成で運転されており、輸送力は抜群です。土休日の日中帯は、約6〜10分間隔で運転されています。


  • 駅・周辺の施設も充実

    国際展示場駅のすぐ近くには「東京ビッグサイト」があるため、コンビニや飲食店・ホテル等も充実しています。駅のトイレも多く設置されています。東雲駅は観光向けの駅ではありませんが、カフェやコンビニはあるので安心です。
国際展示場駅
改札は一つだけ
国際展示場駅前
  • 有明アリーナまでは一番遠い

    有明アリーナ公式HPでは、国際展示場駅・東雲駅ともに「徒歩約17分」と案内されています。筆者も実際に歩きましたが、文字通りです。都心部ではかなり歩く方です。15分前に駅に到着しても開演時間に間に合いません。新しい街なので歩道は広く確保されており、坂も少なく歩きやすいです。


  • 周辺案内は特にない

    道順は単純ですが、距離があるので道沿いに逐一案内があるわけではありません。また、有明アリーナは高速道路やビルに隠れているので、その姿は直前まで見えません。


  • 海辺の景色は皆無

    「りんかい線」という名前ですが、大半が海の下を走る「地下区間」です。海を一望できるような車窓はありませんので念のためお伝えします。駅も地下駅が大半なので、夏は涼しく冬は暖かいです。
東雲駅
改札は一つだけ
東雲駅前

のんびり行くなら「ゆりかもめ」

ゆったり・のんびり移動するなら「ゆりかもめ」がおすすめです。車窓は抜群に良く、新橋・豊洲始発なので、待てば確実に座ることができます。ゆりかもめを利用した場合、最寄り駅は

豊洲方面からは
「新豊洲(しんとよす)」

新橋・汐留方面からは
「有明テニスの森(ありあけてにすのもり)」です。

  • 行きは座っていける

    ゆりかもめは新橋〜豊洲間を結んでいます。多くの人が新橋・豊洲から乗車しますが、どちらも始発駅なので待てば確実に座れます。
    日中帯に至っては、平日よりも土休日の方が本数が増える数少ない路線です。日中帯でも4〜5分間隔で運行されています。


  • 有明アリーナにまぁまぁ近い

    有明テニスの森駅・新豊洲駅ともに徒歩約8分となっています。目の前という程ではありませんが、有明アリーナまではほぼ直線なので迷う心配も少ないです。


  • 遅れは少なく車窓も抜群

    ゆりかもめは「全線高架」です。踏切が無いのはもちろん、ホームドアも全駅完備。人が立ち入る隙がない作りで、遅れが非常に少ない路線です。車窓が抜群に良く、新橋・汐留のオフィスを抜け、レインボーブリッジを渡り、東京タワーと東京スカイツリーを同時に展望できます。帰り道に夜景を見ながら余韻に浸ると最高です。
新豊洲駅
改札は一つだけ
新豊洲駅前
有明テニスの森駅もほぼ同じ設備
  • 新橋からの所要時間は長め

    所要時間は、新橋〜有明テニスの森が約25分・新豊洲は28分です。というのも、ゆりかもめはお台場周辺をぐるりと周遊するように走っているため、有明に行く際は車に比べて遠回りします。ちなみに、新豊洲の次は終点の豊洲です。ほぼ全区間を乗り通します。


  • 豊洲からは2分で着く

    逆に、豊洲から新豊洲は2分で着きます。歩くと12分かかります。風が心地良い季節やライブ終わりの夜は、豊洲駅まで歩くのもアリです。


  • 輸送力は少なめ

    りんかい線のような一般的な電車に比べて車両が小さく作られています。バスと電車の間といった感じで、駅もコンパクトです。従ってトイレも少なめ。本数があるので輸送力自体はありますが、一気に人が押し寄せると混雑します。
ゆりかもめは無人自動運転
どこを見ても良い景色

歩きたくないなら「都営バス」

とにかく歩きたくない方には「都営バス」があります。目の前まで連れて行ってくれます。都営バスを利用した場合、最寄りの停留所は

「有明小中学校前(ありあけしょうちゅうがっこうまえ)」です。

停留所を通るバスは以下の3つの系統があります。都バスは物凄い数の系統があるので、行先・番号をよく確かめましょう。

・都営バス【都05-2】
 東京駅丸の内南口 〜 東京ビッグサイト

・都営バス【東16】
 東京駅八重洲口 〜 東京ビッグサイト

・都営バス【海01】 
 門前仲町 〜 東京テレポート駅前

  • とにかく近い

    最寄りを名乗るのに相応しい距離感に停留所があります。【都05-2】系統に至っては、降りたら目の前に「有明アリーナ」があります。【東16】【海01】系統は通りが違うため距離が離れますが、それでも十分な近さです。


  • 東京駅・豊洲駅門前仲町駅からダイレクト

    所要時間は門前仲町から約20分・東京駅丸の内南口から約25分・東京駅八重洲口から約30分です。

    【都05-2】【東16】は東京駅が始発です。タイミングを合わせれば座っていくことができます。乗継を加味すれば、電車よりも早く楽に行けるかも。

    【東16】【海01】は豊洲駅を経由します。豊洲からゆりかもめを使わずに行くことができます。

    【海01】は門前仲町始発です。東西線や千葉方面との相性○。都バスはまさに「穴場」です。
東京駅丸の内南口
「有明小中学校前」停留所
右の白い建物が有明アリーナ
  • 到着時間が読めない

    鉄道のように時間が読めないのが難点。特に八重洲・築地・豊洲エリアは、タクシーや事業用車がバンバン走ります。20分も30分も遅れることはありませんが、前提として「ナビ通りの時間には着かない」と思っておきましょう。

  • 混雑時間が読めない

    筆者は日曜の15時頃に【都05-2】を利用しましたが、「ビックサイト」と「有明ガーデン」に向かう人で超満員でした。と臨海副都心を結ぶ通勤通学需要でそもそも「有明アリーナ」が開業する前から、とても需要がある系統です。

    混雑するだけならまだしも、そもそもバスに乗れない可能性もあります。都内を走るバスは本当にどうしようもないほど満員のときには、人が待っていても通過することがあります。大切なライブや試合を控えているときには、リスクが高い選択と言えます。


  • 輸送力は△

    都営バスは上の写真のような、よくある大きさのバスです。いずれの系統も、土休日の日中帯は約10〜20分に1本の間隔で運行されています。聞くと多いような気がしますが、10分おきに1両編成の電車が来るようなもので、1万人のアリーナの観客に対応するには、明らかに輸送力不足です。そのため最も「近い」交通手段でありながら、有明アリーナの公式サイトでは「アクセス」として案内されていません。筆者としても、他の交通手段の利用をおすすめします。

違いを見せるなら「シェアサイクル」

都内ではすっかりお馴染みとなった「ドコモ・バイクシェア」。有明エリアにも、サイクルポートが多数設置されています。

筆者は以前「東京ビッグサイト」→「有明小中学校前」を都バスに乗ろうとしていたところ、乗り遅れてしまいました。開演時間も迫っていたため、急遽シェアサイクルを借りたのですが、なんと目的地のバス停で乗り遅れたバスに追いつきました。周辺の道は「自転車ゾーン」と「歩行者ゾーン」に分かれているのでスイスイ行けます。

「ドコモ・バイクシェア」については下記の記事でまとめていますので、気になった方はご覧になってみてください。

結局のところ「タクシー」

資金に余裕のある方、逆に時間に余裕のない方は、タクシーも選択肢の一つです。アリーナの目の前は「晴海通り」なので、真っ直ぐ行けば銀座や東京駅も10分くらいで行けてしまいます。ただし、有明アリーナにタクシー乗り場はありませんのでご注意ください。

まとめ

以上、有明アリーナへのアクセスについてでした。
こけら落としからあっという間に時が過ぎ、現在もたくさんのイベントが開催されています。臨海地下鉄構想によって、将来的には東京駅と直結する可能性も出てきた有明地区。ますます便利になって、有明アリーナが今後もたくさんの人に愛されることを願っています。



詳しくは有明アリーナ
式サイトをご覧ください。


(2024.4.26 一部加筆・修正しました)

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東京で暮らす会社員です。
都市や交通について気ままに発信しています。
それなりにリアルかと思います。

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