近未来な立体都市公園「渋谷区立宮下公園」

今日も渋谷は先を行く
「MIYASHITA PARK」





近未来な都市公園「宮下公園」

前から気になっていた宮下公園。3階にある空中公園です。都市型の雰囲気が最高にかっこいい。

歩道橋との融合に唸る

よく見かけるタイプの歩道橋。見づらいですが、歩道橋がそのまま宮下公園(MIYASHITA PARK)につながっています。新旧の対比が実にエモーショナル。

床版はきれいになっていたので、あえておなじみの歩道橋の雰囲気を残しているのだと思います。おしゃれ。

立体ながらアクセスは良好

上の写真は渋谷駅方面を向いています。写真左手のクレーンのある辺りが渋谷駅です。

宮下公園は2020年の再開発によって整備され、「MIYASHITA PARK」としてオープンしました。
1~3階がショップフロア「RAYARD MIYASHITA PARK」、屋上が「渋谷区立宮下公園」という一体型施設となっています。
上の写真で言えば、右にある階段が屋上の宮下公園に続いています。回り道や複雑な案内はなく、渋谷駅からほぼ一直線に進むとたどり着けます。

建物は「SOUTH」と「NORTH」の二つに分かれています。公道を跨いで連絡橋が架けられており、横を駆けていく山手線や埼京線を見下ろすことができます。人も街もひっきりなしに動き回るので、いつまでも見ていられます。

細部までセンスが光ります。

屋上に来ました。ここが「渋谷区立宮下公園」です。
至る所にベンチが置かれ、のんびりお話したりコーヒーを飲んだり目を瞑ったり。コンクリート敷きの上にも、公園らしい風景が広がっています。

サンドコートやボルダリングウォール・スケート場が設置されており、老若男女問わず集うことのできる空間がそこにはありました。
ほとんど屋根はありませんが、疲れたり雨が降ったら下の階に行けば良いので安心です。

都市公園の理想形を見ました。

おじさんと公園

筆者の田舎には、誰の持ち物かも分からない土地がそこかしこに溢れていました。
整備された公園は少なく、あってもブランコやベンチがポツンと置かれているだけ。そもそも車も通らないので、公園に行かずともその辺の道端で遊んでいました。思い返すと「公園に行こう」と思ったことは数えるほどしかありません。
テレビやネットで「休日は公園で過ごす」という文字を見ると「よほど周りに緑がないんだな」と思ったものです。

東京に来て幾分か経ちましたが、公園の意義や人々に与える心地良さがようやく分かってきた気がします。
公園の草木や花はたまたまそこにあるわけではなく、計画と管理の下でその美しさを保っています。緑の自然はあっても、公園自体は自然ではありません。事情や限界はあるにせよ、公園に対する想いは姿や形となって現れます。自然の量や敷地の広さではなく、そこに惹きつけられて人々は集うのたど、今では思っています。

よく見るけど名前を知らないスニーカーを履いた、若者が通り過ぎます。
MacBookに向かってひたすらに、彼は打ち込みます。
コーヒーを片手に、彼女たちは話します。
おじさんは一人、公園について物思いに耽ります。

思い思いの時間を過ごす、一つの公園がありました。

今日も渋谷に人は集う

以上、MIYASHITA PARK・宮下公園でした。
建物の導線や案内サインは直感的に分かりやすく、渋谷らしいおしゃれさを取り入れつつも快適な空間でした。
公園一つとってもこのセンス、渋谷に人が集まるのも納得です。

見かけないデザインやピクトグラムが採用されており、気になるところ。近いうちにまたじっくり観察したいと思います。
これからも宮下公園が末永く愛されていくことを願っています。


東京は地元以上に公園が
あって驚きました。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

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東京で暮らす会社員です。
都市や交通について気ままに発信しています。
それなりにリアルかと思います。

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