「グランクラス」に乗ってきた

移動中も快適に
グランクラスのレビュー





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聞いたことはある「グランクラス」

すっかり馴染んできた「グランクラス」。聞いたことはあるけれど実際に使ったことはない、という方も多いのではないでしょうか。筆者もそうです。グリーン車すら乗る機会もないのに、その上なんてとてもとても、です。

そんな筆者ですが、ある日に比較的長い距離を移動することになりました。世間は夏休みということもあり、指定席も満席状態。座れたとしてもなんだか車内は忙しなそう。そこで今回、満を持して「グランクラス」を利用することにしました。

グランクラスとは

「グランクラス」は、北海道・東北・上越・北陸新幹線で行われているサービス。座席の幅や間隔が普通車と比べてゆとりがあることに加え、ドリンクや軽食といったサービスを受けることができます。なお、グランクラスサービスのある列車は限られている他、サービス内容も季節や区間によって変わります。詳しくはJR東日本の公式サイトでご確認ください。

今回は、東北新幹線の上り列車で利用しました。グランクラスは北海道・東北新幹線は10号車、上越・北陸新幹線は12号車にあります。いずれも東京に向かって一番後ろの車両です。

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新幹線は高まる

新幹線は仕事や旅行でたまに乗る程度で、何度乗っても気分が高まります。東北新幹線は雪が多く降るので、ホーム全体を屋根が覆っていることが多く、静まり返ったホームは独特な雰囲気です。徐々に近づいてくる列車の音が反響すると、どきどきしてきます。

やってきた新幹線。やっぱり長い鼻はかっこいいですね。

一番後ろの10号車
グランクラスのG

乗車口はホームの足元に必ず書いてあるので、よく確かめましょう。新幹線は車体が長いので、並ぶ場所を間違えると大変。特にJR東日本の新幹線は東海道新幹線と違って様々な両数の組み合わせがあるので、注意が必要です。。

乗車口では「グランクラスアテンダント」が丁寧にお出迎えをしてくれました。

車内の設備

意気揚々と乗り込んだ筆者。いかにもお高そうな雰囲気。

期待通りのゆったりシート。リクライニングもバッチリ。シートは通路を挟んで3列のみ。合わせて18席が用意されています。
席と席の間の窪みには「トランヴェール」のようなお馴染みの車内雑誌と、スリッパが入っています。

荷物棚は電車によくあるタイプではなく、完全に蓋が閉まるタイプ。シートの雰囲気も相まって、さながら旅客機に乗っているような感覚です。

背もたれの謎形状が気になりますよね。上から覗いてみるとこんな感じ。物を入れるためのスペースではありません。

リクライニングはこのスペース(バックシェル)まで倒すことができます。つまり、あらかじめ倒すことができるスペースが確保されています。このため、リクライニングを倒すときに後ろを気にしたり、前のシートが気になることがありません。普段は後ろを気にして遠慮してしまう筆者も、今回は目一杯倒すことができました。

ウェルカムサービス

乗車した駅を発車すると、すぐにグランクラスアテンダントがおしぼりを持ってきてくれました。

「ドリンクはいかがなさいますか?」

慣れていないのを悟られぬよう、すみやかにメニューを見て「リンゴジュース」を注文しました。

クリックで拡大できますよ

「かしこまりました。お軽食とおつまみもご用意してよろしいでしょうか?」
「あ、はい」

よく分からなくても、とりあえず貰えるものは貰う筆者。

そして、運ばれてきたのがこちら。

すごい。机がいっぱいだ。
では、まずは軽食を…

もはやお弁当です。シンプルで食べやすい献立で、とても美味しかったです。ぜひNewDaysでこのまま売ってほしい。
緑の箱はデザートです。乗る前にガッツリご飯を食べた方、降りた後にご飯を控えている方なら、お菓子だけもらってもいいかもしれません。

大満足の食事サービスでした。

ドリンクは「ウェルカム」のみならず「飲み放題」サービスとなっています。
何か飲み物貰おうかな…と思っていると、グランクラスアテンダントは飲み物をせっせと運んでいます。ビール、ウイスキー、ジュース。とても忙しそう。そう思っていると、アテンダントの方から「お飲み物はいかがですか」と声をかけてくれました。車内サービスも大満足です。

提供される食事や車内サービスは季節によって変化しています。詳しくは公式サイトでご確認ください。

こんな人におすすめ

  • 寝ない人

    先に書いた通り、軽食がもらえるほかドリンクも飲み放題です。読書しながら車窓を楽しみながら…列車で寝ない派の方には、特におすすめです。
    逆に、目的地までしっかり寝ていきたい人には、少しもったいないかも。車内が混んでいるとアテンダントさんが絶えず注文を聞いたりや提供したりしています。ゆったり寝ていくだけならば、グリーン車でもいいかもしれません。


  • リラックスしたい人

    専属のグランクラスアテンダントがいるので、車内販売が回ってくるのを待つ必要もありません。グリーン車ももちろん快適ですが、専用の快適なシートに腰掛けて過ごす時間は、移動中であることを忘れさせてくれます。
    逆に、ガッツリPCを使って仕事をする人には、少しもったいないかも。筆者もPCで作業を試みましたが、あまりにも車内が静かなので打鍵音が気になってしまいました。のんびり静かに過ごしたい方に、特におススメしたい車両です。

まとめ

以上、グランクラスのレビューでした。
東京駅までの2時間はあっという間に過ぎてしまいました。お値段はお高めですが、至れり尽くせりのサービスに大満足でした。もしも一度も使ったことがない、使おうか悩んでいるならばぜひ体験してみることをおすすめします。みんなとでも、おひとりでも、きっと快適な移動時間になりますよ。

グランクラスのサービスは季節によって日々変化しています。詳しくは公式サイトをご覧ください。


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東京で暮らす会社員です。
都市や交通について気ままに発信しています。
それなりにリアルかと思います。

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