東京の電車で迷わないためのコツ・乗り方

便利と不便は紙一重
初めての東京の電車で迷わないための
コツとポイントまとめ





筆者のスペック

  • 東京に住んで6年、電車通勤は10年越
  • 出身は田舎
  • 電車のお出かけは一大イベント
のんびりした田舎も好き

東京はどこでも電車で行けて便利ですね。一方で、物の数が増えるほど複雑怪奇になってくるもの。偉そうな記事を書いていますが、筆者の出身は関東近郊の田舎です。全く電車がないわけではありませんが、電車に乗るために、まずは駅まで車を使わなければならないくらいの田舎です。

小学生の頃には「電車の乗り方」の授業があって、中学生の修学旅行のときは「新幹線の乗り方訓練」がありました。どんな訓練かというと、列車のドアが開いてから発車までの間に素早く座席に座る、というものです。体育館を車内に見立てて、入口から黙々と入り込むのです。「そんなんじゃ新幹線は発車してしまいますよ!」と、怒鳴られたものでした。

滑稽な話に聞こえるかもしれませんが、新幹線のドアが各車多くても2箇所しかないことや、そもそも電車に乗ったことがない子もいましたから、馬鹿にできません。実際、帰りの京都駅での停車時間は1分でしたから、発車ベルに急かされて車内になだれ込んだことをよく覚えています。私の学年は100人ほどいましたから、訓練の賜物でしょう。

それくらい、電車に乗ることは「一大イベント」な場所出身なので、電車に馴染みのない方にも少しは寄り添えるかと思います。

まずは電車に乗る前に

  • 「Suica」か「PASMO」を持っておく
  • 駅の券売機か窓口で買える
  • ICカードは実質タダ
迷ったら好きなデザインで

何か事情がない限りは、絶対「Suica」や「PASMO」のようなICカードを持ちましょう。「TOICA」や「ICOCA」といった、地元のICカードを持っているならば、それで十分です。日本のICカードの歴史はSuicaから始まっているので、大抵の交通系ICカードは使えます。ホームページで確認できますし、もう改札の目の前にいるなら、持っているカードをとりあえずタッチしてみましょう。

  • なぜICカードを持っていた方が良いのか

    いちいち切符を買わなくてよいことが最大のメリットです。残高が少なくなったらコンビニでもチャージできます。運賃を考える必要がないことも大きなメリット。東京の電車は、会社をまたぐ直通運転をしていない方が少ないです。しかし、電車は乗換しなくても運賃はそれぞれの会社に支払わなければなりません。正直、東京に住んでいても、紙の切符だったらどこまでいくら買えば良いかよく分からないです。


  • どこで買えるのか

    駅の券売機で、1分もかからずに手に入れることができます。ちなみに「Suica」はJR、「PASMO」はJR以外の私鉄や地下鉄が発売しています。定期券等でなければ機能は全く一緒なので、どちらを買っても問題ありません。


  • いくらかかるのか

    カードを買うのがもったいない、という人がたまにいますが、カード代は実質タダなので持つことを薦めます。確かに手に入れる際は、500円の支払いが必要です。「デポジット」と呼ばれるものですが、窓口でカードを返却すれば、500円は返ってきます。硬貨を入れると鍵が閉まって、鍵を挿せば戻ってくるコインロッカーのようなものですね。

コツ①
「駅名」と「路線名」を
セットで確認しよう

  • 似たような名前の駅がたくさんある
  • 同じ名前の駅でも全然離れている
  • 駅名を間違えていることがある
作ってて笑ってしまう構造

「〇〇駅」だけで覚えるのはやめましょう。駅名だけで予定を立てたりルート検索したりすると、行ってみたら全然違う街だった、なんてことも。路線名まで合わせて覚えると、間違う確率はグッと抑えられるはずです。

  • ケアレスミスを防ごう

    「青海」と「青梅」は有名な例ですが、「目黒」と「中目黒」は全然離れていますし(歩いたら30分くらい)、「新宿」と「西武新宿」も待ち合わせに遅刻するくらいは離れています(距離は300mくらいで大したことないけど、人多すぎて全然進めない)。いずれも、路線名をプラスするだけで防げるミスです。「ゆりかもめの青海駅」と「JR青梅線の青梅駅」と言えば、ずいぶん印象が違いますね。まずは目指すべき駅の間違いをなくしていきましょう。


  • 駅名は合っているのにたどり着かない

    渋谷駅の改札にいる、と言ったら「何線のだよ!」と必ず返ってくるでしょう。友達とコストコで待ち合わせて「コストコの中で待ってるよ!」と言っているようなものですね(それでもコストコの方が会える確率は高い)。それくらい、同じ駅名でも路線ごとに乗り場や出入り口が離れていることはよくあります。駅名に間違いがなくとも、路線名の確認を怠らないようにしましょう。

     
  • 銀座線の東銀座駅に集合?

    全く違和感がありませんが、銀座線は東銀座駅を通りません(東銀座駅という駅はある)。それでも、筆者もこう言われたら「ああ分かりました」と言ってしまいますね。不要なトラブルの元なので、事前に駅名と路線名を併せて、再確認しておきましょう。

コツ②
乗る前に入口をよく確かめよう

  • 同じ駅でも会社ごとに入口が分かれている
  • 一度入ったら基本自力では引き返せない
  • 入場料を取られかねない
このくらい主張があると分かりやすい

何を当たり前のことを…と思ったあなたは旅行先で苦労する人かもしれません。私の地元の駅では、JR線以外の鉄道に乗るときも、一度JRの改札を通らなければなりませんでした。ニューヨークの地下鉄は「MTA」によって一元的に管理されていますし、ドイツやスイスといった欧州の鉄道はそもそも改札がない方が一般的です。山手線だからJR、浅草線だから都営地下鉄だと瞬時に判断できるのは、実はすごいことです。分からなくて当然なのです。

  • 路線名を確認して改札を通ろう

    どんな改札にも「JR・吉祥寺駅」「京王井の頭線・吉祥寺駅」のように、大きく鉄道会社か路線名が書かれています。最近は「JC」や「IN」のようにナンバリングされているので、それも参考にしましょう。特に地下鉄は「地下鉄有楽町線」「都営地下鉄新宿線」のように案内されている場合があります。基本的に「地下鉄=東京メトロ」です。都営地下鉄とは全く異なる鉄道ですので、注意しましょう。


  • どこかで通り抜けられると思わない

    基本的に会社ごとに設備は独立しています。たとえ繋がっていたとしても、電車に乗らずにタダで駅の中を通り抜けることは基本的にできません。間違えて入ってしまったら、潔く入った改札に戻りましょう。


  • 電車に乗っていなくてもお金を取られる?

    鉄道会社によって異なりますが、一度改札に入ってしまうと基本的に「入場料」を支払わなければなりません。しかし、誤って入ってしまったことを駅係員に申し出れば、支払うことなく外に出してもらえることが多いです。恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、鉄道会社の方は毎日何十人とそういう人が来ているので、あっさり対応してくれるはずです。

    ただし、あくまで入場料を支払うことが基本。「入ってから何分以内ならセーフ」と言う明確なルールは示されていませんので、不要なトラブルを防ぐためにも、まずは間違えて改札を通ることのないようにしましょう。

コツ③
「路線名」「行先」「発車時刻」が
揃ってから電車に乗ろう

  • 「〇〇ライン」「〇〇線直通」系は要注意
  • 同じ行き先でも経由する駅が違う
  • 車両の色はほぼ当てにならない
渋谷に行くのはどっち?

同じホームから行き先が分かれるのはよくある話。しかし、同じ行き先なのに経由する駅が違うことあります。ややこしやですね。路線名・行き先・発車時刻の3つで1セットと考えましょう。

  • とにかく路線名を再確認しよう

    まだ言うのかと思うかもしれませんが、これが運命の分かれ目と言っても過言ではありません。例えば、大宮から横浜に向かうとき「湘南新宿ライン」と「上野東京ライン」の「平塚行き」が来たら、どちらに乗っても横浜にたどり着けます。しかし、横浜より手前の品川に行きたいときには、上野東京ラインに乗らなければなりません。
    中野から西船橋に行きたいときも、「JR中央・総武線」経由と「地下鉄東西線」経由があります。どちらも同じホームに「西船橋行き」の電車が来ます。この場合、JR線経由か地下鉄経由かで、買う切符も支払う運賃も異なるので注意が必要です。


  • 行き先の前に前置きがあったら要注意

    「〇〇ライン」や「〇〇線直通」といった前置きがある場合は、複数の経由地や枝分かれがあると思ってまず間違いありません。行き先だけを当てにせず、必ず路線名も確かめましょう。例えば、池袋駅では「湘南新宿ライン・東海道線直通」「湘南新宿ライン・横須賀線直通」「りんかい線直通」「相鉄線直通」「埼京線」が全て同じホームから発車します。ホームにたどり着いても、まだ安心できません。


  • 車両のラインカラーは当てにしない

    「丸い緑の山手線」くらい分かりやすければ良いのですが、ラインカラーと全然違う電車が来る路線も多くあります。正直、電車の色や見た目はあまり気にしなくても大丈夫です。湘南新宿ラインの例に至っては、上野東京ラインと色も見た目も全く同じ電車が来ます。一目で判別することはまず不可能です。「路線名・行き先・発車時刻」を必ずセットで確認してから、乗車しましょう。

コツ④
出る前に「本当に出口か」確かめよう

  • 乗り換え専用の改札に注意
  • 雰囲気に流されない
  • 乗り換え専用改札は後戻りできない
左:小田急線改札(乗換専用)

中央:京王線(乗換専用)とJR中央西改札
(京王口)

右:JR中央西改札(京王口とは別)

さすが馬鹿にしている、と思われるかもしれませんが、本当に大切なところ。出口を通ったつもりが、他の路線への乗り換え専用改札だったことはよくある話です。ひどいときには、違う名前の駅に入ったりしています。筆者もぼーっとしているときにたまにやってしまうミス。

  • 出ようとしている改札の名前をよく確認しよう

    大抵は「出口ではありません」や「乗り換え専用です」と大きく書いてくれていますが、「〇〇線のりば」や「〇〇線連絡口」という表現も多いです。もう電車に乗るつもりがないときは、他の路線名が書かれている改札に十分注意しましょう。


  • 流れに身を任せない

    通勤ラッシュ時間帯は、人の流れが速く流されがちです。流れに逆らってでも、不安な時は一度立ち止まりましょう。「出口っぽい」雰囲気も要注意です。例えば、京急線の品川駅は外に出る出口よりも、JR線との乗り換え改札の方が、倍以上大きくて出口っぽいです。たくさん人が通る改札が出口とは限りません。


  • 乗り換え改札を間違えて通ると面倒

    料金を支払うことなく改札内を通り抜けできないことは、先ほど書きました。乗り換え改札は二つの会社を跨いで存在しているため、さらに事態は面倒になります。鉄道会社も、自分の敷地に関する権限はあっても、他社の敷地に関する権限がないのは当然でしょう。要は一度通った改札を後戻りすることはできず、別の出口へ向かうことになります。特に大きな駅では、予定のルートから大きく逸れることになります。

コツ⑤
地下鉄は「階段の番号」まで調べよう

  • 地下鉄には階段にも名前がある
  • 最寄りの階段番号は必ず把握しよう
  • とりあえず外に出ない
進むのはどっちだ

改札を出たら、今度は外に出るための出口です。駅名までは調べても、地上への階段番号まで調べている人は少ないのではないでしょうか。電車は乗っても、地下鉄を利用していないと陥りがちな落とし穴。

  • 階段の番号を確認しよう

    例えば、地下鉄大手町駅は「A~D」まで階段番号があり、更に「A1・A2」のように細分化されています。Cに至っては「C13b」まであります。地下に潜って方向感覚がリセットされた後は、特に迷いがち。筆者もここは特に気をつけていますし、それでもよく間違えます。


  • 階段番号が書いていない時は必ず確認しよう

    目的地のアクセスに「大手町駅より徒歩5分」しか書いていない時はかなり危険。地図で必ず確かめましょう。最低でも「なんとなく近そうなA1の階段を使おう」くらいは事前に決めておくと安心です。

     
  • 「とりあえず外に出よう」が一番危ない

    出口階段がそのままオフィスビルに繋がっていたり、交差点の四隅すべてに出口があることも多いです。特徴の少ない路地に出たり、方角が分からなくなったり。「とりあえず外に出よう」は地下鉄ではやめた方が良いです。時間がかかっても、目的地に一番近い階段番号を探して出るようにしましょう。

次に迷わないために

  • 前回の経験は忘れよう
  • 行きの道が帰りにあるとは限らない
  • 備えることは恥ずかしいことじゃない
立ち止まる人がいないからこそ
こんな写真が撮れる

新宿駅に東西自由通路が出来て、本当に便利になりました。ようやく落ち着きを見せそうですが、それまでは行くたびに通路が変わっていて、通勤で使っていても戸惑いました。現在も工事真っ最中の渋谷駅はそれ以上でしょう。来年には、また私たちの知らない駅に変化しているに違いありません。

  • 前回の経験を当てにしない

    駅や線路は日々改良が続けられています。毎月のようにどこかで通路やホームの場所が変わっています。「前に乗ったことある電車だから」といって、油断することのないようにしましょう。


  • 駅の一方通行?

    工事やリニューアルではなく、日常的に時間によって通れなくなる通路もあります。「利用時間・始発〜15:00」のように書かれている改札をたまに見かけます。流石にここまでは把握しきれません。「代わりに〇〇改札をご利用ください」と書いてありますので、通れなかった場合は慌てず案内に従いましょう。


  • 何度でも調べて備えよう

    どんなものでも、流れるようにこなした方がかっこよく見えます。立ち止まって調べたくないこともあるでしょう。しかし、間違えたり迷ってしまっては元も子もありません。分からなければ、動く前にその場ですぐに調べましょう。何も恥ずかしくありません。東京に何年住んでいたって、使わない駅に行くときは、何度も調べます。

その他東京の電車で思うこと

  • 駅をひとつにまとめたがる
  • まっすぐ進まない
  • 道を聞ける人はあまりいない
自分がどこにいるかイメージ出来ていますか

優れた鉄道網は日本中に敷かれていますが、各都市ごとに特徴があって興味深いものです。普段から鉄道に乗り慣れている人もぜひ。

  • 通路でつながっていれば同じ駅

    ディズニーランドに行ったことがある人は分かると思いますが、あのホームは他の都市なら「南東京駅」か「東有楽町駅」ですね。東京は多少距離が離れていようと、一つの駅名にまとめがちです。ですから、「東〇〇駅」や「西〇〇駅」は歩く距離ではないと思った方がいいでしょう。

    「中野と東中野」「荻窪と西荻窪」などは一見近そうですが、歩くと30分近くかかります。「梅田と東梅田」のように歩ける都市圏も多いので、普段乗り慣れている方こそ注意が必要かもしれません。


  • 路線図が分かりにくい

    各社とも工夫を凝らしていていて、苦労の跡が見えます。しかし、実際の線形通りにするとどうしたって見づらいし、かといって一直線に駅名を書いても、他の路線との関わりが把握しにくいです。地図を見てみると分かりますが、突然90°に曲がったり、かと思ったら180°向きを変えたりします。位置関係が分かっている人ほど、丸ノ内線の「←新宿方面/池袋方面→」の案内には混乱すると思います。
    そもそも線路が真っ直ぐ敷かれていないので、最短で移動するためにはどうしても乗り換える回数が増えてしまうのです。
     

  • 意外と無人改札・無人駅が多い

    「分からなかったら人に聞けばいいよ」と言われているかもしれません。確かに東京は人はたくさんいますが、駅員さんがいない改札は多いです。そもそも紙の切符を買う人が少なかったり、業務の自動化が進んでいるために、無人改札あるいは無人駅もあります。その辺を歩いている人に聞く勇気があれば問題ありませんが、正直筆者も突然話しかけられたら身構えます(こんなにたくさん人がいる中で、わざわざ話しかけてくるなんて怪しい、というか怖い)。もちろん、ただ道を聞いただけであれば、その後快く教えてくれる人が大半だと思いますが、人が多い割に、気軽に道を聞くことができる人は少ないです。まずは人に聞かずとも、移動できるようにがんばりましょう。

役立つ道しるべ

  • のりば系の案内は「白」
  • 出口系の案内は「黄色」
  • 駅の地図は「見ている方向が上」
かなり分かりやすくなった

駅の中には案内サインが至る所に設置されています。仕様の違いはあれど、基本的な色使いや言葉遣いは統一されていて、分かりやすいように工夫されています。併せて参考にしましょう。

  • のりばに関する案内はだいたい白い

    設備が更新されていない駅もあるので一概には言えませんが、のりばに関する案内は背景色が白に統一されています。出口に関する案内は基本的に書かれていません。


  • 出口に関する案内はだいたい黄色い

    出口に関する案内は背景が黄色に統一されています。改札口や周辺の施設が案内されているので、参考にしてみましょう。


  • 地図は回さない

    駅に置かれている周辺地図は、見ている方向に合わせているものが増えてきています。地図といえば「北が上」のイメージの人も多いかもしれませんが(筆者的にはその方が理解しやすい)、瞬時に方角と進むべき方向が分かるように工夫されています。ただし、案内板に裏表がある場合は全く逆の地図になっているので、参考にする際は注意しましょう。

以上、筆者的「東京の電車で迷わないためのコツとポイント」でした。複雑で慣れが必要な部分も多くありますが、使いこなせばこんなに便利な移動手段はありません。賢く利用して、もっと東京を楽しみましょう!


筆者は田舎者だと思われたくなくて
何度も恥をかきました。
詳しくは各社のサイトをご覧くださいね。

  • URLをコピーしました!

東京で暮らす会社員です。
都市や交通について気ままに発信しています。
それなりにリアルかと思います。

目次