目次
なぜ首都高は怖いのか
- 直線がほとんどない
- 合流車線がめっちゃ短い
- 出口が右側にもある
- 直線がない=見通しが悪い
「カーブくらいどこにでもある」と思うかもしれませんが、首都高のカーブのキツさは他と比較になりません。ジャンクションやインターチェンジにある、合流・分岐用の一車線道路があると思いますが、あれが本線上に、二車線であるようなイメージです。先の見通しが非常に悪く、直線であっても、上り・下り勾配になっていることがほとんどです。 - 合流が短い=悩んでいられない
とにかく合流車線が短いです。よくある、国道やバイパスに合流する車線の方が長いかもしれません。また、本線のほとんどが片側二車線なので、相手方が別の車線に逃げてくれることはない、と思った方がいいです。 - 出口が右側にもある=とりあえず左車線はNG
たまに、ではなく、結構な数の「右側出口」があります。「出口が近づいたらとりあえず一番左の車線にいよう」というのは首都高では通じません。もっと言えば、右からの合流もたくさんあります。
まずはカーナビに従う
- すぐに首都高を把握することは難しい
- ルートを大まかに知っているだけで違う
- 案内標識を見てから判断していては遅い
- カーナビ=甘え、ではない
カーナビほど首都高の難易度を下げてくれるものはありません。カーナビを過信し過ぎるな、みたいな話がたまにありますが、首都高では逆。己を過信し、目的のICや出口を逃し、動揺しながら走るにはあまりにも危険な道が続きます。普通に走っているだけでも、分岐・合流の連続。「出口名だけ覚えておけば大丈夫」というスタンスは危険です。 - ルートが把握できる=次の動きが予想できる
次の分岐が出てきたら左、といった単純な動きに首都高は収まりません。
上の写真は「中央環状線(C2)」と「5号池袋線(5)」が交差する「熊野町JCT」です。
ここは片側二車線の2つの路線が平面で交差します。もちろん信号なんてありません。
自分はC2を走ってきて、そのままC2を走り続けたい。しかし、C2を走り続ける為には「絶対に一回は右車線に移らなければならない」のです。5号線の人が5号線を走り続けたい人は、同様に左に移ってきます。路線図や地図上では単に交わっているだけですから、直線だと思う人もいるはずです。こういったトリッキーなところが、首都高の恐ろしいところです。 - 車線上の案内=最後の確認
片側の車線だけやたら混んでいることがあります。慣れている車が先を見越して、予め分岐・合流しやすい車線に入っているからです。混んでいるときにその間に入っていくのは至難の技ですし、片側二車線の道でスピードを落とすのは非常に危険です。上記の写真でも、先がキツいカーブになっていて、初めての方に案内をゆっくり見る余裕はないでしょう。
以前に比べて、案内や掲示板の説明はとても親切になりましたが、それでも難易度はMAX。カーナビで早めに確認し、最後の確認として車線上の案内を見るようにする。それだけでも、いくらか気持ちにゆとりが持てると思います。
YouTubeで予習する
- 百聞は一見にしかず
- 道のイメージを掴む
首都高に慣れるためには、合流の雰囲気や臨場感を体験することが一番の近道です。YouTubeで「首都高 都心環状線」のように検索すれば、ルートごとに動画が山ほど出てきます。
大半の方の不安は「道順」というよりも「合流や分岐がうまくできるか」というところにあると思います。こればかりは練習できませんし、動画を観たところで上達はしません。
しかし、動画であっても一定の雰囲気やイメージは掴むことができます。しかも、投稿されている動画の運転は大抵上手です。迷いのない、お手本のような合流を見ることができます。また、道順を完璧に覚えずとも「この道は見たことがある」というだけで、心にゆとりが生まれます。
事前に通るルートが決まっているなら、一度視聴しておくと多少効果があるかもしれません。少なくとも、ルートマップやGoogleマップを見るよりは、高い効果が得られるでしょう。
それでも首都高は美しい
慣れて余裕が出てくると、首都高は本当に素晴らしい道路だと感じます。もはやアトラクションです。
中央環状線(C2)の東側は、荒川に沿って進みます。遮るものがなく、高架自体も高いため、都心部の遠景を一望できます。
筆者的は千住周辺から見るこの遠景が好きです。みんなどんな生活を送っているんだろうかと、切なくなります。規格外のスカイツリーが突き刺さってから、近未来感が増して更に魅力的になりました。
都心に突っ込めば、ビルに取り囲まれます。電車から見る景色とはまた違って見えるので不思議です。
写真は渋谷付近。高架を走っていたと思ったら、渋谷駅に向かって急降下。たくさんの人が歩くガラス張りの歩道橋をくぐり抜けます。このSF感がたまりません。
4号新宿線は路線図上だと直線ですが、実際にはカーブ・アップダウンの連続です。都心を走る首都高にもトンネルや橋があります。車好きでなくとも、車を走らせる楽しさを感じる人は多いはず。大橋JCTの2回転は何回通っても目が回ります。一度通ったら忘れられません。
まとめ
以上、初めて首都高を運転するときのポイントでした。
筆者は初めて首都高を運転した後は「二度と通るものか」と思ったものですが、今では少し遠回りになっても「首都高で帰ろうかな」と思うくらい好きな道になりました。他の街の都市高速も走ってみたいものです。
運転される際には実際の道路状況や交通規制に従って、安全第一でお願いします。快適な首都高ドライブになることを願っています!
「首都高」って響きが好き
詳しくは公式サイトをご覧ください