研究室について | About the Lab
こちらは金子F次朗の箱庭研究室です。
リアルとバーチャル、二つの視点から「箱庭」について考えています。
遥か昔から人々は箱庭を作ってきました。誰もが見て分かる精巧なものから、一目では理解できない抽象的なものまで、形は様々です。いずれもリアルにありながら、リアルの一部を切り取った「もう一つの世界」でもあります。一方で、バーチャルが身近になった現代では、切り取られたリアルがバーチャルに展開されています。いずれも確実に本物ですが、同時に虚構でもあります。箱庭そのものが何かを生み出す力を持たないことがほとんどです。それでもなお、人々は箱庭を作り続けています。
つまり、今この瞬間もなお、ゲームの中で自分だけの島や街を作ったり、ブロックや模型を組み立てて部屋に飾ったりしている人がたくさんいます。多くは自分で自分の作品に見惚れておしまいです。それでも心は穏やかに、満たされた気持ちになります。一体それはなぜなのでしょうか、という問いです。
要するに、自分の趣味を突き詰めて観察して考えてみれば、何かしら発見を得られるのではないか、という後付けの理屈です。
「研究することが趣味」という方にお会いしたことがあります。目から鱗でした。私にはまだその境地は遠いので、ひとまず趣味を研究することにした次第です。
まとめると、ここは極めて私的で都合の良い空間ということです。けれども、それが箱庭ですから仕方ありません。
ようこそ、私の箱庭へお越しくださいました。
金子F次朗 | KANEKO F-Jiro

